1、クラッチ
いわゆる「マニュアル車」のクラッチのことです。左足で踏むあのクラッチ。
普通は乾式単板と呼ばれる一枚の円盤が押し付けられるタイプが主流で、レース用などにはツインプレートと呼ばれる強化2枚板のものなどもあります。要は円盤の摩擦によって動力を伝えます。
クラッチを押し付ける力は油圧がほとんどで、私のアルファ155ではブレーキオイルと共用しています。
バイクの場合はオイルに浸した湿式多板タイプがほとんどだそうです(チャチャさんより情報入手)
2、電磁クラッチ
最近流行のセミオートマチックマニュアルミッションに搭載されているクラッチです。
機構的にはマニュアルクラッチと同じですが、足で踏んでクラッチのON/OFFをするのではなくて、電子制御で円盤を押し付けます。よって、人が行うよりも唐突につながる場合も多いようです。
代表的なものとしては、F1のミッション、フェラーリ360モデナF1のミッション、アルファのセレスピードなどが有名です。CVTのプントセレクタなどもこの電磁クラッチを使用しています。
3、遠心クラッチ
原付、カートなどに採用されているクラッチで、エンジンの回転が上がると遠心力でクラッチ板がつながるタイプのものです。この方式ではクラッチを制御する必要はありませんが、許容できるパワーに限りがあるので大出力のエンジンでは搭載できません。
4、トルコン(トルクコンバーター)
オートマチックトランスミッションでは、クラッチ板を制御するのではなくて、ミッションそのものの中がトルク伝達用のコンバータになっています。
要は遠心クラッチの発展系で、ギアボックス内部のオイルの粘性と多板クラッチの組み合わせによって駆動力を伝えるものです。
つまり、停車中も常に動力が車軸に粘性を使って伝達されているので、独特のクリープ現象が起こります。
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