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〜[C.B]のスクーターで気軽に廃線探索!〜
 

特派員NEWS投稿の常連[C.B]さんのスクーター廃線探索シリーズ!
「飯田線秘境めぐり」の次は豊橋鉄道田口線の廃線を巡ったらしい!
By ブラッディー

 4月23日

最初にごめんなさい!
気軽にと言っておきながら長いです…
なので何回かに分けます。

2輪車に乗らない訳にはいかない様な陽気(?)に誘われて、昭和7年に全線開通し昭和43年に廃止された「豊橋鉄道田口線」と言うローカル線の廃線跡を探索してみました。
廃止から既に48年が経過していますが、大規模な開発が行われていない僻地だけにたくさんの遺構が残っていて、ネットでは有名な廃線です。

今回のテーマは「気軽に巡る」
草むらには踏み込まない程度で見て回ります。
出発点は飯田線の『本長篠駅』
「長篠の合戦」の長篠です。
無人駅と聞いてたのに事務室に人がいて驚きました。
駅標によると、豊橋側の隣駅が合戦場に近い様様です。
駅にはホームと線路が3本。
但し左側の1本は使われていません。
これが今でも残る田口線のホームなんだとか。

駅を出て北側に100mほどの所に線路に向かって下る空き地が。
ここが田口線の分岐点です。

左に曲がりながら、結構な勾配で飯田線から離れて行きます。
そこから200mほど緩い坂道を登り続けると最初の遺構が出現。
短いトンネルが生活道路に転用されています。
全部のトンネルがこんななら楽ですが…
更に200mほどで突然道路が消えて草むらに。
何となく切り通しっぽく見えますが、テーマに則って引き返します。
県道に出てすぐに現れる巨大な橋脚。
目立つだけに田口線で最も有名な遺構です。
頑丈な石積みですが、流石に半世紀も未整備だと風化が進んでます。
道路脇にあるだけに、危険と判断されたら撤去されてしまうかも。

暫く県道を進んで脇道へ。
車一台がやっとの狭い道を一気に駆け上がると…
農道となっている突堤の奥にあるのが2つ目の『大草トンネル』
路面が荒れていてスクーターでの進入は無理ですがここは歩いて接近します。
何の飾りもありませんが、頑丈なポータルです。
これなら安心して通過できそう。
と思ったのですが…
入って数メートルで完全な素掘りに…
尖った岩が怪しげに光って、今にも落ちて来そう(汗
中央付近は腰高のコンクリート巻きになりますが、全体の8割は完全な素掘りです。
素掘り区間の側壁の一部が軽く崩落してます。。。
敢えて見ないで通過します(大汗
トンネルを通過してホッとして振り向くと、出口真上に今にも落下しそうな枯れ木が!
こちら側にはポータルがなく、岩盤がむき出しです。

かなり固い岩盤らしいですが、さすがに風化が進んで落石が頻発しているようです。
48年間放置でこの程度なら素晴らしい状態ですけどね。

ここまでしてトンネルを踏破したのには理由が。
トンネルの先にはバラストこそないものの見事に路盤が残っています。
そして画面中央には…
本長篠から1つ目の『三河大草駅』跡です。
ホームに小さな待合所があるだけの無人駅だったそうです。
県道からは結構距離があり、近くには家どころか人口物が全く見当たりません。
この駅へはどうやって?
と反対側を見たら、左側に下って行く獣道が。
現役時代でもこの駅に辿り着くのは大変だったことでしょう。
元に戻って反対側を見ると、画面中央のスクーターの奥にもトンネルがあります。
画像だとわかり辛いですが、この路盤自体がかなり高い突堤になっています。
『富保トンネル』というそうです。
こちらもポータルがなく岩盤がむき出し。
でも、内部は全てコンクリート壁でしっかりしてます。
小高い山をまさに「くり抜いた」感じです。

トンネルの先は広々としており、折り畳み椅子でも持って来てたら寛げそうな心地良い空間です。

その先にもトンネルがありますが、簡易の柵で閉鎖されているだけでなく、何となく陰険な雰囲気が…
この『峰トンネル』は結構長いらしく、先には切り通しが崩落した路盤が続いているとの事。
でも、当然スクーターでは行けないので、次のポイントを目指します。

と言う事でまだまだ続く

暫くは道路と離れて山中を進む廃線跡。
というか、スクーターを連れて行ける様な区間ではないので先に進みます。

目指す遺構は道路脇に突然現れます。
線路跡を転用していた県道は右に逸れて下って行き線路は高低差を避けて山中に突入して行きます。

青少年旅行村に行きたいけど、肝心のトンネルは通行止め…

ゆる〜いフェンスなので脇から難なく進入可能なんですが、大人の私はルールに従います。
って言うほど立派な理由ではなく、実はフェンスの前からでも十分に状況が見えるんです。
手前の切り通しの落石が通行止めの原因の様です。
この短いトンネルは『田代トンネル』だそうです。

ところで、トンネルが通行止めなら青少年旅行村には行けないのか?

実は県道を50mほど進んで左に曲がると、トンネルの先に難なく出られます。
反対側はポータルも擁壁もガッチリ作られており非常に綺麗です。
トンネルを抜けて見える景色はこんな感じ。
正面の小高い山に向かって一直線です!
旅行村に向かう小さな橋。
と言うか、旅行村は既に“旅行村跡”になっており、この橋を渡る車はほぼ皆無…
でも、前後の路面状態に不釣り合いな非常に良い状態です。
橋を横からみればその理由がすぐにわかります。
数メートルしかないのに立派なガーターで支えられており、鉄道由来である事を物語っています。
その先ですぐに轍は左に逸れ、直線方向は廃道に。
奥には真っ暗なトンネルが口を開けています。
『麹坂トンネル』というそれは、400m以上もあり2番目の長さを誇るそうです。
廃道状態でなくても一人で入る勇気はないので、迷う事無く次に向かいます!

この先県道は峠を越え、下る途中で再び線路跡と
合流します。
せっかく合流したのに、ここからは遊歩道。
車止めのポールはスクーターが通り抜けられる幅だし、歩いている人は皆無なので入って行きたいところですが、ここは我慢して県道を迂回します。
ナビの画面でもイイ感じのRでずっと続いている様子がわかります。
ナビ画面の上隅辺りの地点から脇道に入り、遊歩道の様子を確認します。
川沿いの県道からは10m以上高い地点を、緩い傾斜で下って行きます。
これならスクーターを押して歩けたかも?

この先1kmほどで県道と合流し、暫くは道路に
取り込まれて進みます。
線路跡は急に左に逸れて川を渡ります。
分岐先から県道を見ると、かなりの急傾斜で下って来る事がわかります。
曲率自体はもう少し緩やかだったと思われます。
赤い橋も立派なガーターに載っています。
現役の生活道路なので、非常に良い状態を保っています。

ここから暫くは快適な線路跡が続きます。
交通量はほとんどありませんが、非常に綺麗な状態に
保たれています。
頑丈な擁壁が木の侵入をしっかり防いでいます。
土被りの少ないトンネル。
切り通しにした方が簡単だった様に見えますが、この区間には深い切り通しがありません。
城門の様に見える端正なトンネルです。

とここで私は重大なミスを犯しました…
真ん中の写真ですが、これが有名な『双瀬トンネル』
だと気付かずに通り抜けてしまったんです!

このトンネルは反対側の開口部が岩盤に沿って斜めに
歪んだ形をしています。
それを撮らずにスルーしてしまうとは。。。
線路跡の道路は突然突き当たりになります。
正面の建物は最近になって作られたもので、建物の向こうには細い線路跡の道路が続いています。
そう。
本来なら川沿いに続いているはずですが、今は何と工事で通行止め…
仕方ないので大人しく迂回します。
看板にある市道が線路跡で、Cの地点で県道に合流してから最長の稲目トンネルになる事がわかります。
稲目トンネルは道路化に際して2車線のトンネルに拡張された為、当時の面影は全くありません。
合流地点の手前に滝がありました。
天然の滝で岩盤上を流れ落ちています。
このすぐ先に駅の遺構がありましたが、人家の裏にあるらしいのでスルーします。

ここまでで前半は終わり。
また暫くしたら後半を紹介します。

 5月8日

既に2週間前だけど、完成させたいので後半戦行きます。

一番長い稲目トンネルを抜けると川沿いのR257に合流。
線路は川を渡りましたが、事前調査で渡った先に道路がない事が解っているので、そのまま国道を次の目的地点へと向かいます。
何故道路に転用されなかったのか?
廃線の直接の原因となった崩落があったのがこの区間らしく、完全に放棄されたと思われます。

途中から線路跡は国道と一体化し、再び国道と別れる所に遺構が現れます。

国道は川に沿って右へ曲がって行きますが、線路跡は真っすぐ対岸へ渡ります。

幅は狭いけど重量は9tまでOK。
この重量制限が鉄道橋の証拠です。

やはり頑丈な橋脚とガーターで支えられています。

橋の写真にも写ってましたが、橋のすぐ先にトンネルが口を開けています。
しかも出口が見えず真っ暗…
これまでのトンネルとは雰囲気が違い、岩盤が露出していないので「普通のトンネル」に見えます。

が、しかし…
トンネルの前の看板の内容が普通じゃなかった!!

発破って。。。

2.5q先に何があるのか?
爆破で何もないのか??

内部で右に曲がるトンネルを抜けると、緩い登り勾配で高度を稼ぐ線路跡。

ナビによると、ここからは国道とは全く異なるルートをとる事がわかります。

短いトンネルの前に無人の車が…
こんな場所に車を置いてどこへ?
山菜採りか??

僅か10数mのトンネルを抜けると、突然橋&トンネル!
この橋も当然ながら9tまでOKです♪

やはり立派な橋脚…
って凄〜く高いんですけど!

橋の下はこんな渓谷。
一気に景色が変わりました。
よく見ると中央に釣り人が。
車の持ち主がいました。

トンネル内部に屋根が…
何か落ちて来る??

いかにも線路跡転用というイイ雰囲気です。
路面は全体的に綺麗ですが、それだけに対向車はあるので注意が必要です。

川面との高低差が少なくなり、渓流を見ながらの走行となります。
でも、ここも数年後にはダムの底?

そういえば「発破」の情報は最初の看板だけで、何もないまま2.5qを超えてました。
発破の理由はダム建設。
途中に建設会社のプレハブが建っていて、土曜日なので作業が休みだったようです。

急に広い場所に出ました。
そのまま通過しそうになったけど、ここが終点の『三河田口駅』跡です。

事前調査によると、ここが駅舎のあった場所。
廃線後もそのまま残されていた駅舎は、2011年の大雨で倒壊して瓦礫の山になっていたそうですが既に痕跡さえなくなっていました。
よく見ると木片が散らばっていました。
奥に見える建物は気象観測施設です。

位置関係からすると、多分ホーム(右側が線路)と思われる遺構。
これ以外には鉄道の駅があった事を思わせる様な物は何もありませんでした…
ちなみにここもダムが出来ると湖底になります。
ここから急な坂道で崖を登った先が設楽町の市街地。
現役当時も駅まではバスでないと行けないほど不便だったそうです。

せっかくなので街中にある『奥三河郷土館』を見学しました。
何だか入るのをためらう様な佇まい…

土曜日の12時過ぎで来館者は私一人。
靴音がやたらと響きます。

戦時中の展示物。
軍服が普通に吊るされていて、じっくり見ることが出来たのが館内最大の収穫だったかも。

ここに来た本当の目的はこれ。

田口線の電車(モハ14)が静態保管されています。
長野計器の様な架線は再現されていないけど、代わりに屋根があります。


中に入れます!
左側は展示物の棚で埋まってますが、右側のシートは自由に座れます。
当然ながら10分ほどマッタリしました♪

客室だけでなく、なんと運転席の扉も開いてました!
仕切りの窓も外されているので全てが見えて感激♪

当時の運賃表のレプリカがありました。

最高額は東京と神戸が同額で¥1,300。
本長篠から飯田線に乗り換えて豊橋まで出れば東海道本線だから、確かに2回の乗り換えで行けるけど…

以上、田口線探索でした。

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