〜[レッド]の2007F1日本GP観戦記〜
2007年のF-1GPもいよいよ終盤残り3戦。トップハミルトンとアロンソの差わずかに2ポイント。3位ライコネンも13ポイント差という状態で第15戦 日本GPは30年ぶりに富士にやって来た。
今回レッドは夫婦でF-1観戦することに。
9月28日(金)
AM1:30出発
1時間前に仕事から帰宅、風呂に入ってからそのまま出発。
2時間くらいは寝る時間があったのだが、どうせ興奮して眠れないはず。
ハイテンションのまま富士に向けて出発することに。
ただし運転は奥方が担当。
助手席で寝て行く作戦、しかし、やはり眠れなかった。
AM3:15 北富士駐車場到着
途中談合坂SAで休憩、そして運転を交代。
駐車場のゲートオープン1時間以上前に到着。
さぞゲート前に車が並んでいるかと思いきや、17台しかいなかった。
ゲートが開くまで少しだけ寝ることができた。
これで今日1日は持つであろう。
AM5:00 駐車場ゲートオープン
北富士駐車場は富士天神スキー場の駐車場を使用していた。
私たちは第3駐車場に一番乗りで到着。
のんびりと身支度をし、シャトルバスへ乗り込んだ。
バスは大型の観光バス、待ち時間も無く快適に富士スピードウェイへと向かう。
バスには撮影用の脚立持ち込み禁止となっていたはずだが、結構持ってきている人もいてバスのトランクへ入れてもらっていた。
なんだもって来ればよかった。
AM6:30 富士スピードウェイ西ゲート到着
予定より早く1時間弱で西ゲートに到着。
富士スピードウェイ西ゲート 今日はいい天気です
シャトルバスはこんな感じ
チケットゲートオープンが7時なので30分ほど並んで待つことに。やはりちょっと早すぎたようだ。
AM7:00 チケットゲートオープン
フリー走行1回目が10時からなので、コースを下見することにする。今日はすべて自由席で見る予定。
実は10月1日に一度下見に来ていたのだが、その時は深い霧で視界が悪く、まったく下見にならなかった。
下見のときはこの通り何も見えない状態
したがって、目の前に広がる景色に感動を憶えるのであった。
ダンロップコーナーから300R ヘアピンと歩く。
ダンロップコーナー 去年のF-NIPPON観戦記でも絶賛のポイント。
300R 迫力の観戦ポイント 金網越しではあるが人気の場所。
午前のフリー走行はコカコーラコーナーで見ることにする。
なかなか見晴らしがいい。
AM8:00
時間があるのでスピードウェイプラザに足を伸ばす。
コカコーラコーナー外側の「スピードウェイプラザ」とグランドスタンド裏にある「F-1ビレッジ」、シケイン裏の「フードコーナー」、この3箇所で各テナントが営業している。
「スピードウェイプラザ」では各イベントも行われていた。
TF106
30年前の富士を走ったマリオアンドレッティー ロータス77 プラモ作ったなあ
こちらは長谷見のコジマKE007
こんなお遊びも出来ます
さすがトヨタブース、F-1を初心者にもわかりやすく説明した展示がいっぱい。
全ドライバーのヘルメットの展示。ステアリング、タイヤ、ブレーキの仕組みなど実物を展示して説明していた。
続いてお土産屋を見て回ったが、鈴鹿と比べ店の数、種類が少ない。
食べ物屋はお値段高め。弁当 うどん 丼ものすべて1000円以上!!出店料が馬鹿高いらしい。
AGURIチームのブースでノベルティーをゲット。
いつものメルセデスの旗は配っていなかった。
ご機嫌のままフリー走行を見にコカコーラコーナーへと戻る。
AGURIのノベルティーはクリアケース、ステッカー、絵葉書などこんな感じ
AM10:00 フリー走行1回目スタート
いよいよフリー走行が始まった。レッドは2年ぶりの生のF-1サウンドに感動
コカコーラコーナーに向かって
序盤からスパイカーの2台が精力的に周回をこなす。
スーティルは昨年のF-3日本チャンピオン、唯一富士の新コースを知っているドライバー
好調Bスペックと共に期待がかかる。
スパイカー スーティル
我等が佐藤琢磨は数週した後、姿を見せない。ギアボックストラブルらしい。これは痛い。
各チーム富士は初めてということで序盤からすべてのチームが走り出した。
これはうれしい。 夢中でシャッターを切るレッドだった。
精力的にラップを刻む左近
リアウイングが立ち気味 アロンソ
フェラーリはストレート重視か
レッドブル、トロロッソのリアウイングはこんなに寝ている
AM10:45 100R
半分の45分経過したところで100R内側に移動
ここは広々とした芝生席、木陰もありピクニック気分で観戦にもってこいの場所
しかもフェンスぎりぎりで見れば10m先を時速200km以上でマシーンが駆け抜ける。
大迫力にうちの奥方も大はしゃぎ。早すぎて写真にはうまく収められないのでビデオ撮影
100R 近すぎてガスくさい
そうこうしていると左近がのろのろと走行、目の前で止まってしまった。
1回目のフリー走行はフェラーリがワンツー、後にマクラーレン2台がせまる展開で終了。
AM11:30
2回目のフリー走行まで時間があるのでピット裏の「F-1ビレッジ」に行く。
途中フェンス越しにAGURIのピットが見えた。ラッキー!!
本来この場所は障害者用の駐車スペースらしく、土日は入れなかった。
F-1ビレッジはスピードウェイプラザよりブースが多い
トヨタ ホンダ メルセデスのブースにはそれぞれマシーンが展示されていた。
ブリジストンブースにはフェラーリが展示されていた。
お土産ブースはスピードウェイプラザとほぼ同じ。小物がないんだよなあ。
鈴鹿でおなじみのシェルブースがないのも痛い。
食べ物はスタンド裏の常設のお店がやや安め。
auのブースではビニールバックを配っていた。
これが後ほど大活躍するのであった。
PM12:20
これからの移動を考えお土産を買うのは後にし、めぼしい物だけ目を付けておいた。
この後自分たちの指定席M席へ行くことにする。
通常ならメインスタンドからエスカレーターを使い地下通路を通ってメインストレート裏に出られるので、M席までは10分も掛からない。
しかし地下通路は関係者以外通行禁止。
と言うことで外周をグルッと周り西ゲートから回らないとならないのだ。勘弁して欲しい。
30分以上歩いてやっとM席に到着。
前から4列目 金網が邪魔だ。
M席はネッツコーナー前
上段に行くとシケインから最終コーナーストレートの立ち上がりまで見通せる最高の席
仮設席なのでF-1の時以外はこの景色は拝めないのだ。
ここで一つ気がついた。
オーロラビジョンがめっちゃ小さい!!
双眼鏡で見ても画面の文字はほとんど分からない。
トヨタめ、こんなところケチりやがって。
これは日曜日の写真 M席中段から
しばらく休憩のあとヘアピンに向けて歩き出す。
M席からヘアピンもすぐ目の前だが、またもや関係者通路に阻まれる。
結局300R沿いにグルッと遠回りするしかない。
とにかく歩かされる。
富士のコース2周目である。うんざり。
13:45 ヘアピン到着
午後は前半をヘアピン、後半をダンロップシケインで見ることにした。
ヘアピンの自由席
PM2:00 フリー走行2回目スタート
マクラーレンは好調そのもの、ヘアピンをきれいに立ち上がっていく。
一方ライコネンは立ち上がりで何度もコースをはみ出してしまう。
コカコーラコーナーもヘアピンも各車の挙動も見られ、面白い。
奥方は迫力のある100Rが気に入ったらしく一人で100Rへ行ってしまう。
後半は2人でシケインに移動。
ここは写真を撮るにはもってこいの場所だ。
自由席でもコースから近く金網も邪魔にならない。
車速も一番落ちるのでシャッターチャンスが一杯である。
また300Rからのフルブレーキングも見もの。
フリー走行2回目はマクラ―レンの2台がフェラーリを逆転。
初日から激しい火花を散らす4台だった。
PM3:30
フリー走行が終わりダンロップコーナー裏のフードコートコーナーでお土産を見てまわる。
ここは「F1ビレッジ」「スピードウェイプラザ」と違いこじんまりと、食べ物屋とお土産屋があるのみ。しかも地面が砂利。埃っぽくてとてもここで何かを食べる気にはならない。
明日の天候と込み具合を考え、大きなお土産は今のうちに買っておくこととした。
ここのお土産No.1はこれ V8エンジンクッキー
PM4:30 シャトルバス乗り場
帰りのシャトルバス乗り場、私たちは北富士駐車場行き、西ゲートから一番近い場所だったので良かった。
50人くらいの列、すぐに乗れるかと思いきや、バスがなかなかこない。
15分たってようやくバスが来た。
バスは来始めたら次々とやってきて私たちのバスの2台後くらいからは1台に2.3人しか乗ってない。効率が悪いなあ。
まあ15分の待ち時間で乗れたので良しとしよう。
5時半には着た富士駐車場に着きそこから宿までは車で15分。
6時には夕食にありつけた。道は思いのほか順調に流れていた。
今回の宿はうちの親会社の保養所。 1泊1人3千円で2食付き、激安である。
夕飯はこんなに豪華
とにかくよく歩いた1日でした。日ごろの運動不足にはよかったかも。
写真とビデオをPCにコピーし、各バッテリーを充電。写真は軽く600枚以上あった。明日の荷造りをする。
しかし明日は1日雨ということで、身軽で行こうと、一眼カメラとビデオは置いて、小型のデジカメのみ持って行くことにした。(これは正解だった!!)
疲れ果てて9時には就寝。そういえば昨日からろくに寝ていなかった。
9月29日(土)
AM5:30 起床
窓の外はいやな雨が降っていた。なんとか止んでくれるといいのだが。
AM7:00 出発
早朝出のため宿のご飯が食べられなかった。 残念。
北富士駐車場までは渋滞も無く、シャトルバスにも待たずに乗れた。
荷物も軽く快適である。
AM8:30 サーキット到着
昨日とうって変わってとにかく寒い。10℃以上は気温が低そうだ。
小雨の中、合羽を着込み、F-1ビレッジを散策。
ゲートから結構歩くのでカラダは暖まった。
まずはプログラムを買い込む。ちなみに去年の鈴鹿では土曜のうちにプログラムは売り切れたらしいが今年は決勝の後でも余裕で買えた。
F-1ビレッジはすごい混みよう。
結局土日は雨だったのだが、雨をしのげる場所が、常設のトイレの軒下か、グランドスタンド裏くらいしかない。結局みんな「富士の天然水」入り(雨水)の弁当を食べる羽目になる…。自販機に暖かい飲み物が無く、わずかに売店で
ペットボトルの温かいお茶¥200か、ホットコーヒー¥400が売っているのみ。
朝から最悪。
トイレは比較的空いているのだが、列のすぐ脇が喫煙所となっていて、強制的に受動喫煙を強いられる。
とにかく観客へのケアーはまるでなっていなかった。(怒)
頼むよトヨタさん。トヨタブースを3つも4つも出すくらいなら、そのうちのひとつの大型テントを雨よけの休憩所に当ててもらいたい物である。
9:30 1コーナー内側自由席
ここでビッツレースを眺めながら3回目のフリー走行が始まるのを待つ。
イベントブースとはうってかわり、こちらはがらがら。
対面のスタンドも人影がまばら。 雨のせいなのだろうか、予選前だというのに人が少ない。
レジャーマットを忘れてしまったが、昨日auブースでもらったビニールバックがシート代わりになった。 後でもっともらいに行こう。(次の日は荷物の防水にとても役立った。 ありがとうau)
そういえばテレビで見ていた人、何か違和感を覚えませんでした?
普通各スタンドにはいろいろなチームの旗や横断幕が派手に飾られているはずなのに、ここ富士にはほんの少ししか見当たらなかったはず。
なんと警備員がトヨタ以外の応援の旗や横断幕を禁止していたのだ。
後で知った話だったのですが、トヨタがF-1の文化をまったく理解していないことが明るみになった出来事でした。
AM11:00
フリー走行が始まる時間だが、雨と霧のため15分ディレイとのアナウンス。
1時間以上じっとしていたため、奥さんが寒いと言い出した。
仕方が無いのでスピードウェイプラザをぶらぶらすることに。寒いときは歩くに限る。
しばらくするとけたたましいエキゾーストノートが響き渡る。
やっと始まったかと急いで戻ろうとしたが、わずか4分で赤旗。
結局このフリー走行はキャンセルとなってしまった。
ここをF-1マシーンが疾走する姿を拝めたはずが…
そのまま予選の時間までスピードウェイプラザやF-1ビレッジを散策することにした。
そして小雨が降ったり止んだりのなか、タイミングを見て暖かい天ぷらうどん(¥1,000
高!!)を食べた。暖かいのがうれしい、結構うまかった。
ホンダのノベルティーをゲット
牛串があった!!
PM1:30
サーキットをほぼ1周する形で指定席のM席に向かう。
予選は指定席で見ることにした。
この雨と霧の中本当に予選は行われるのだろうか?
最悪予選は日曜の朝に延期されるとのこと。不安である。
降りしきる雨の中不安を抱えたまま延々と歩いているとなにか修行僧になった気分。
とにかくどこに行くにもすごく歩かされる。
スタンドに着くと気分直しにビールを補給
しかし一向に天気は回復しない。
PM2:00
しかし、なんと予選は予定通り行われた。
ぜったいDr.ヘリは飛べそうになかったが、興行の都合が優先したのだろう。
私ら観客は大歓迎だが、ほんとに大丈夫?という疑問が残った。
予選が始まると各ドライバー ストレートを全開でぶっ飛んでゆく。圧巻であった。
佐藤、左近はQ1で早々に敗退。 21位22位と最下位意グリッドを分け合った。残念。
他の日本勢ではバトンが好調、7位をゲット。昨日好調だったトヨタは中段に沈んだ。
今回目立ったのはトロロッソのベッテル。なんと予選9位。
決勝も含め今回のキーマンとなるのであった。
予選が始まっても信じられないことに、各スタンド空席が目立つままだった。
なので、途中で上段の空席に移動。
やはりここは良い席である。
ダンロップコーナーからホームストレート入り口まで見通せる
予選上位はアロンソが終始リードしていたが、後半雨がほとんど止み、コースコンディションが良くなる中、最後の最後にハミルトンがベストラップを刻み逆転ポールをゲット。2位アロンソ、3位ライコネン、4位マッサとなった。
明日はいよいよハミルトンが王者に王手をかけるかという感じになった。
がっかりである。我が家はアンチハミルトンなので、キミがだめならせめてアロンソに勝って欲しい!!
私たちは基本的にフェラーリのマッサを応援していたが、富士に来てライコネンの攻め走りに感動!! ライコネンを応援することにした。
予選後、明日に備え衣装を調達。
私はライコネンのTシャツ、奥さんはフェラーリのジャケットをゲット!!
こんな感じで決めるはずだったが・・・
たにさん同様F-1にどっぷり漬かって行く奥さんであった。
そんなこんなで雨でくたくたになりながら帰途に着くのであった。
ここまで読み返すと、すごく辛い観戦になってしまったみたいになっているが、実は二人とも、体は疲れていたが、F-1の走りを見てお祭り気分、大満足だった。
4:00 西ゲート
今日は昨日と違いシャトルバス乗り場に次々とバスが到着。
200人近く並んでいたが15分もたたないうちにバスに乗ることができた。
駐車場までも渋滞はなく、快適に宿までつくことが出来た。
しかしこの日、東ゲートシャトル乗り場では大変なことが起きていた。
午前中、バスの誘導路が一部陥没、大渋滞が起きたのだ。
予選に間に合わないと途中でバスを降りてサーキットに徒歩で向かう人が多数発生。
FSWでは徒歩での入場を認めていなかった為、融通のきかない警備員とのすったもんだ。
帰りはバスが来ず冷たい雨の中4時間も待たされた人がいたそうだ。
スピリッツのなかにしさんも被害を受けたらしい。
この影響は最終日まで響くのであった。
北富士駐車場に着くとものすごく寒かった。
気温は12℃ 富士スピードウェイより河口湖周辺のほうが寒いらしい。
宿も寒かった。
まだボイラーが稼動しておらず、館内の暖房は効かないとのこと。
まあ1泊3千円の宿なので贅沢はいえないのである。
今日も疲れ果てて10時前には撃沈
9月30日(日)
AM5:30 起床
決勝は午後からなのでゆっくりと出ても間に合うのだが、渋滞が怖いので昨日と同じ時間に起きた。
今日も宿の朝食は食べられなかった。 残念
相変わらず外は雨だった。
AM7:00 出発
北富士駐車場まで渋滞を避け超裏道&近道を爆走、20分で到着。
しかし駐車場はとてもすいていた。
早い時間に来て正解だったらしい。
北富士駐車場はスキー場なので、ロッジが営業を行っており、暖かいそばを食べた。
ここでは寒さのためか防寒ジャンバーが1000円で売っていた。バカ安!!
今日もシャトルバス乗り場はガラガラ。全く並ばずに乗ることが出来た。
サーキットまでもさほど渋滞せず1時間ちょっとで到着。
本当に今日が決勝なのか? 予想外の快適さ。
チケット&ライド方式は大成功!! かと思ったが、実は私たちがラッキーだっただけであった。
北富士駐車場は地面が舗装されていたが、他の駐車場はそうではない所が多く、ぬかるんで靴はぐちゃぐちゃ、最悪車がスタックしてしまって動かなくなる場面もあったそうだ。
駅前のシャトルバス乗り場は、駅から延々30分も歩かないとならないところがあったりと、苦労が絶えなかったらしい。そして大渋滞。
昨日と同様、決勝に間に合わないと途中でバスを降り徒歩で向かう人が続出したらしい。
トヨタさん、しっかりしてよ!!
AM9:00 富士スピードウエイ到着
昨日より気持ち気温が高いようだ。
昨日の教訓を生かし服装も厚着に。合羽も着込んだ為、昨日買った服は日の目を見ることはなかった。
着いてまず売店へ向かう。 そしてフェラーリの小旗¥2,500を2本購入
合羽を着て応援
今日のドライバーズパレードをなるべく近くで見たいので13コーナー内側に陣取る。
ここからはオーロラビジョンも間近に見える。
そして今日は決勝前に一大イベントが控えていた。
国歌独唱 今年は河村隆一(元ルナシーのボーカル)が務めるのだ。
彼はサポートレース ポルシェカップのチームオーナーである。
実はうちの奥さんは河村隆一の大ファン。
ファンクラブにも入り年に何回もコンサートに足を運ぶほど。
初日にパンフレットでそのことを知りテンション上がりっぱなしだったのだ。
AM9:30 ビッツカップ ポルシェカップ
サポートレースを見る。 雨は本降りだがレースは予定通り行われた。
F-1決勝もおそらく強行するのだろう。
本当に大丈夫か?
今日は無理してカメラを持ってきた。
一応の防水対策をして試し撮り。
F-1だと速すぎてこうは撮れない
PM12:00 ドライバーズパレード
パレードが始まって驚いた。
鈴鹿ではドライバーが1人1人オープンカーに乗ってパレードするのが恒例だが、なんと1台のトラックの荷台にドライバー全員が乗りパレード。
それも雨の中早く終わらせようとしたのか、結構なスピードで目の前を通り過ぎていった。
がっかり、がっかり
こんな写真しか撮れなかった、しかもみんな後ろ向き
トラックの荷台だぜ!!!!!
どうも今回ファンサービスということは置き去りにされているらしい。
その後予定されていた航空自衛隊ブルーインパルスの演技飛行は雨で中止となった。
これまた残念。
その後なにやらオープニングイベントがあったらしいが、オーロラビジョンにも、場内放送でもその様子を伝えることはなく、手持ちぶさたな時間が1時間近くあった。
鈴鹿のように場内アナウンスで盛り上げてくれよ!!
ここでトイレに行きたくなったが、長蛇の列。予想はしていたが、20分くらい並んだ。
そうこうしているうちにF-1マシーンがグリッドに着く為に出てきた。急いで陣地に戻る。
この時点ではお土産屋、飲食店周り、トイレなど人ごみでごった返している。
しかしスタンドや自由席はガラガラだった。
鈴鹿では考えられない光景だ。
そしていよいよ国歌独唱
オーロラビジョンをビデオに撮ってくれと奥さんに頼まれる。
ビデオを回している間傘をビデオカメラに差してくれと奥さんに頼んでおいたのだが、いざ始まると、奥さんは傘のことなどすっかり忘れ、オーロラビジョンが見にくいと前方に走り出していってしまった。
カメラはびしょびしょ、幸い壊れはしなかったがあきれてしまった。
肝心の「君が代」だがオーロラビジョンに河村隆一の姿は一瞬後ろ姿が映っただけだった。
これもがっかりだった。
家に帰ってスカパーの放送を見たが、画面はオーロラビジョンと一緒でほとんど河村隆一は映っていない。今宮さんはずーと解説をしたままで「君が代」はただのBGMだった。
トヨタは歌の途中なのにピットでけたたましいエンジン音を響かせるしまつ。
どうかしてるぜ!!
レース終了後にグランドスタンドで行われるチャリティーオークションにゲストで河村隆一が出るということで、奥さんは気を取り直すことに。
さあいよいよF-1決勝のスタートです。
PM13:30 決勝スタート
相変わらずの雨の中、ペースカー先導で定刻にレースは始まった。
さすがにこの時間になるとお土産屋やトイレはがらがら、しかしスタンドも2割くらい空席が、自由席も鈴鹿なら黒山の人だかり状態だが、ここはまだまだ空きがある状態。
雨が原因なのであろうか?いまひとつ盛り上がりにかける。
それと傘を指している人がやたらと目立つ。合羽を着ていない人すらいる。
フェンスに傘を引っ掛けてその下で見る人や、ビニールシートで屋根を作っている人まで。
マナーが最低である。
私たちの横にいたガキどももそうだった。
傘でシケイン方向が見えない。
「君たち、レースが始またけど当然傘は閉じてくれるんだよね。」
なるべく紳士的にガキどもを威圧すると、しぶしぶ傘をとじてくれた。
そのほかにもいろいろなことで、とにかくこいつらのマナーは最低だった。
しばらくマシーンを間近で見た後、M席に向かう。
先頭のハミルトン
その途中フェラーリの2台が相次いでピットへ、タイヤ交換と給油を行い最下位付近まで落ちる。
先に給油を済ませる作戦かと思ったが、実は違った。
レギュレーションでセーフティーカースタートの場合はエクストリームウェザータイヤをはかなければならないのに、なぜかフェラーリだけスタンダードウエットで出てしまったのだ。よって失格にならないように早々にタイヤ交換をしたのだった。
これでフェラーリ2台は優勝戦線から離脱した。
レース後フェラーリはFIAからの通達Eメールがレーススタート後に届いたのが原因と発表した。他のチームにはレース前に届いたらしいのだが。
うわさではフェラーリチームのラップトップPCの不調が原因だったらしい。
それもミハエルの壁紙がたくさんはいていて、それを削除したら直ったらしい。
レース後強く抗議しなかったのでそうなのだろう。
M席を下から見ると右側の上段がぽっかりと空席になっている。
誰か買い占めてうまくさばけなかったのかなあ?
当然自分たちの席には行かず、空いている特等席で見ることにした。
空席にしておくのはもったいないものね。
この移動の間もペースカーの先導は続いた。
パレード状態が続く
マシン後方はこの水しぶき 何も見えない
天候が回復しない中、このまま赤旗中止かと心配していたが、19周してやっとセーフティーカーが退きバトルがスタートした。
先頭ハミルトンは視界が良いためかぐんぐん後方を引き離してゆく。
4位につけていたホンダのバトンはBMWのハイドフェルドに突っ込み後方に沈んだ。
フロントウイングを失うバトン
とにかく水しぶきがすごく良く走れるなと感心するばかり。各所でスピン、コースアウト、追突が頻繁に起こる展開。
しかし広いアスファルトのランオフエリアに助けられ意外とリタイアが少ない。
マクラーレンの1回目より先にフェラーリは2回目のピットイン。この時点で1回目のピットが作戦ではなく何かのトラブルだと気づいた。
がっかりと肩を落とす2人であった。
後方から追い上げる2台
レースの展開はぐちゃぐちゃ、オーロラビジョンは小っさく良く判らず、ラジオもほとんど聞こえない。頼りは1位から10位までのカーナンバーとラップ数を示す電光掲示板と、携帯サイトのテキストによる実況だけである。
オーロラビジョン何とかしろ!!
アロンソは1度スピンをし、8位まで順位を落とす、その後トロロッソのベッテルに追突されマシーンを痛めてしまう。
ハミルトンも私たちの目の前、ネッツコーナーでBMWクビサと絡みコースアウト。
やったー!!と大興奮。そのまま止まれ〜と叫んでしまった。
しかし、これも広いランオフエリアに助けられ、たいしたダメージも無くコースに復帰していった。
天はハミルトンの見方?
佐藤は途中クラッシュし、ピットで修復し復帰したが、給油の際マシーンが一瞬火に包まれた。幸い火はすぐに収まった。レース後、琢磨いわく
「雨がすぐに消してくれると思った(笑)」
琢磨 壊れてる
琢磨 こげている
琢磨 がんばれ!
一度下位に沈んだフェラーリ2台だが、彼らはあきらめていなかった。
ここから怒涛の追い上げを見せたのだ。
どうもマクラーレンよりマシーンのバランスが良いようだ。
一生懸命小旗を振って応援をした。
ハミルトンがピットに入り一時的になんとベッテルがトップになる。
脅威の新人である。
しばらくして再びハミルトンがトップを奪い返すと、オーロラビジョンに大破したマクラ―レンのマシーンが映し出される。
吊り上げられるアロンソのマシーン
アロンソだ。 ヘアピンでクラッシュしたようだ。幸いアロンソ自身は無事のようだがものすごいクラッシュだったようだ。
これでハミルトンは楽になった。
再びペースカーが先導をする。
ペースカーのドライバーが一番多くの周回をトップで走っているのではないだろうか。インディーだったら大金持ちだ(爆)
ここでまたもや事件発生。 ここまで2位のレッドブル ウェーバーと3位を走っていた注目のベッテルが我々の目の前で追突。双方リタイアとなった。
へたすりゃレッドブル初優勝かと期待もあったのにまさに水の泡。
ウェーバーはステアリングを投げつけて怒りを表していた。
オーロラビジョンにはピットでヘルメットも脱がず泣き崩れるベッテルの姿があった。
ベッテルは快走を見せるもアロンソに追突し、ウェーバーにも追突。このレースのキーマンになったとはこのことである。
しかしベッテルには同情する。
追突の現場を目の前で見ていた私が断言する。
追突の原因はベッテルではなく前を走っていたハミルトンである。
ぺースカー先導の間、ハミルトンは終始トリッキーな動きをしていた。
急にゆっくり走ったり、ラインを大きくそれて走ったり。
後ろの車は何度もぶつかりそうになったり、追い越してしまいそうになっていた。
昔のシューマッハも同じようなことをやっていたが明らかに行き過ぎ。
見ているこちらがはらはらしていたのだ。
そんな中起こった事故だった。
これでますますハミルトンが嫌いになってしまった。
レース再開、ここからのバトルは鳥肌が立つほどだった。
ハミルトンは余裕で2位以下を引き離してゆくが、フェラーリ2台の追い上げがすごい。
この時点で1位ハミルトン、2位ルノーのコバライネン、3位いつの間にかのマッサ、4位レッドブルのクルサード、5位ルノーのフジケラ、6位BMWのハイドフェルド、7位にキミ・ライコネン、8位ホンダのバリチェロ ここまでが入賞圏内だった。
佐藤も山本も残っていたが10位以下は判らない。
富士でアイスマンが燃えた!!
ライコネンはハイドフェルド、フジケラを次々とパス。圧巻は56周目
100Rをアウトから目いっぱい攻めヘアピンの入り口で4位のクルサードを豪快に抜き去った。 我々の前に4位で姿を現したライコネンに目いっぱいの声援が飛ぶ。しびれた。
残り10周を切ったところでマッサとバリチェロが不可解なピットイン。
どうやらマッサはチャンピオンの可能性のあるライコネンにポイントを稼がすため前に出すための実質的なチームオーダーのようだ。
バリチェロはチームが雨で早くレースが終了するとの読みで、最後まで走りきれるだけの燃料を積んでいなかったらしい。これでホンダの入賞は消えた。
マッサは7位に落ち、6位を走るクビサを追走する。
コバライネン対ライコネン、クビサ対マッサの戦いに最後まで熱狂することとなる。
ライコネン、コバライネンを追走
2時間たったため1周短くチェッカーとなった。
ハミルトンは余裕のチェッカー、チャンピオンの座をぐぐっと引き寄せた。
ライコネンは最終ラップ、ヘアピンでついにコバライネンをパス、するとすかさずコバライネンがクロスラインで抜き返す。結局そのままチェッカー。
2位念願の表彰台コバ・ライネン、3位怒涛の追い上げキミ・ライコネン、4位クルサード
5位2台そろって入賞のルノー、フジケラ。
そしてこの後クビサとマッサのバトルがすごかった。
我々の目の前を立ち上がってきた2台はコースアウトしながらのバトル。
連続写真で
最終コーナーでコースアウトしながらも舗装されたランオフエリアに助けられるマッサ、クビサは縁石脇の芝に足をとられ失速。
結局逆転で6位マッサ、7位クビサとなった。
最後までものすごいバトルだった。
8位にはトロロッソのリウィツィーが入ったがレース後黄旗中の追い越しで25秒のペナルティー、9位のスパイカー、スーティルが繰り上がりうれしい初入賞となった。
10位バリチェロ、11位バトン、そして12位に山本左近、13位トゥルーリーと日本勢が続く。14位ハイドフェルド、そして15位完走最下位で佐藤琢磨がはいった。
日本勢はいいところが無かったが左近の12位は立派だった。
ウイニングラン ハミルトン
大雨でほとんど視界のない中、各ドライバーはものすごいバトルを見せてくれた。
ありがとう!!
PM3:40
レースの余韻に浸りながらも足早にメインスタンドを目指す。
奥さんがレース以上に楽しみにしていたチャリテーオークションがメインスタンドで4時から始まるのだ。生の河村隆一を見逃すわけには行かなかった。
すごい人ごみでなか前に進めない。
特に西ゲート近くに行くと全く進めなくなった。4時に間に合わない、少しあせる。
シャトルバス乗り場は人であふれかえっていた。
ここで各スタンドエリアが開放されているのに気がつき、少しもどって近道でメインスタンドを目指すことにした。
これが大正解。レースの遅れの影響でオークション開始時間も遅れたのでなんとか間に合うことができた。
オークションには山本左近も飛び入りで参加。
全く前が見えずいままでで一番怖かったレースだったと語っていた。そりゃそうだ。
山本左近
オークションはお宝の山
実際は商品の初回のみでオークションは次の日からWeb上で行われた。
生の隆一をまじかに見られて大興奮の奥さん。よかったよかった。
イベントの中各ピットはお片づけ
イベント後、鈴鹿でもおなじみのビデオ上映が始まったが、7時までに宿に戻らないと食事にありつけないのでサーキットを後にする事とした。
渋滞と体力を考えもう1泊するのだ。
PM6:00 シャトルバス乗り場
バス乗り場はまだまだ人だかり。列の最後尾がなかなか見つからない。
大混乱のようだ。 まあ予想通りだが。
困ったことにあたりが暗くなっていくのに周りの照明が次々と消えていくのだ。
仮設トイレは真っ暗で怖くて入れない。
暖かい飲み物や食べ物が欲しいが辺りには売店も自販機もない。
バスはなかなか来なくていったい何時間並ぶことやら。
みんな顔つきは疲れ切っていた。
何か工夫が欲しいよね。
しかし私たち2人はレースとオークションの余韻で大満足。
ただ夕飯に間に合うかだけが気がかりだった。
ラッキーなことに1時間くらいでバスに乗ることができた。
バスに乗るとき振り返ったら私たちの後ろには50人も並んでいない。
もう4〜50分ゆっくりしていたらほとんど並ばずにバスに乗れたのだ。
失敗。
それでも私たちはラッキーだった。
東ゲートの乗り場では混乱が収まらず、レース途中で席を離れたのに4時間待ちをした人がいるほどだった。
またC席の仮設席では1コーナーの飛込みが見えないという事件が発生、設計ミスでスタンドの傾斜が下段の常設席より緩やかだったため見えなかったらしい。
指定席代を払い戻すというビラが配られたそうだ。この辺は翌日の新聞で知ることとなる。
バスに乗ったがなかなか進まず、北富士駐車場についたのはPM7:50
予定より大幅に遅れてしまった。
幸いなことに7時前に宿に連絡を入れると待っていてくれるとのこと。
北富士からは渋滞をさけ裏道で宿に。
飛ばしたいのだがすごい霧で視界は最悪。
地元のドライバーにはあおられるし、まいった。
結局宿には8時15分到着。
恐縮しながらも暖かい飯にありつけたのである。感謝感謝。
10月1日(月)
AM7:00 起床
今日は宿ではじめての朝食を食べることができた。
身支度を整え9時に宿を出発した。
御殿場のアウトレットで買い物をしてから帰途へついた。
あっという間の夏休みが終わった。
編集後記
とにかく問題山積の日本グランプリであった。
まあまだ1年目なので来年以降トヨタさんにはがんばって欲しい。
とにかくF-1文化を1から勉強しなおして、お客を喜ばせるノウハウを鈴鹿なり東京ディズニーランドなりから学んで欲しい。
関係者へのケアーは完璧だったみたいだけどね。
FIAには富士での開催時期を見直して欲しい。
この時期平均降水率は60%以上、霧も日常なのだから、入梅前の安定してるころ
たとえばマレーシアGPの後なんかいいじゃないですか。
バーニーは天候不順も富士の特徴と言い放ってはばからないのですがね。
そして改めて思った。 生のF-1は最高!!
最低の運営の中でもF-1の魅力は色褪せることはなかった。
そしてうちの奥方、シーズンはじめから徐々に洗脳をはじめ、なんとか富士に連れ出した結果、完璧にF-1にはまった。
中国GP予選も仕事で私が家にいないのに一人でTV観戦、F-1雑誌も読み漁るようになりました。
最後に… やっぱり晴れ男を連れていかにゃいかんね!!
旅行記トップへ
|